2023年3月10日
金融業界出身のHです。
令和5年2月5日の日経新聞によると、リバースモーゲージの残高が増加傾向にあります。
住宅金融支援機構の調べでは、2020年度末の残高は1、300億円と2013年度と比べて約3.5倍に増加しました。
リバースモーゲージとは、自宅に居住したまま金融機関から一括して物件に見合う金額を調達できる仕組みです。
金融機関は一括返済の融資を行い、借入人の支払いは金利のみ、最終的に本人がご逝去された後、物件の売却により借入返済するスキームです。
一時的にまとまった資金を必要とする方、もしくは住宅ローンの返済等で資金的に厳しい方などに利用されています。
特に後者の重要は大きく、現役を退いた後に住宅ローンが残っている高齢者にとって、資金負担を減らす格好の手法となりそうです。
活用の際には、今後の資金需要なども念頭に検討されることが必要です。
というのも物件売却による返済時期が未定である為、金融機関としてはどうしても評価を保守的にせざるを得ないことに加え、当該不動産を活用した今後の資金調達は難しいと考えられるからです。
足元の不動産市況によっては、売却する方が得策であるケースも多いと思います。
そういったケースでは是非ご相談頂きたいと思います。